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自主出版 [回想]より

                                             『都会』

ビルの谷間から射し込む陽の光は

鈍く射し厚い壁に閉ざされてしまう

この都会には土の匂いや草花は香らない

乾いた都会人の心に降る雨は激しく降り

固いコンクリートの路を濡らしている

夜になれば色鮮やかなネオンサインが灯り

昼夜の騒めきは闇に消えて行く

小窓から覗き込む男たちの眼は

鷹のように鋭く女たちの美学に酔いしれている

独りの若者が三十階の窓から身を投げた

その事件を誰も触れず都会の夜は深まって行く
by kiyosiozawa0218 | 2013-12-19 14:33